2024/2/24

200系ハイエースワイドS-GL サブバッテリー105A×2個 取付


サブバッテリー、走行充電システム、サブバッテリー充電器 100Vバッテリーチャージャー、インバーター(12V→100V)、を取付!



ディープサイクルバッテリー105A×2

実際に使いたい電気製品を計算し、サブバッテリーに「ディープサイクルバッテリー105A×2個」を搭載する為に、P-type2 左ボックス(助手席側)を「バッテリー105A×2個」入るように幅を広げてつくり変え(サブバッテリー105Aであればそのまま装着可能)リノベーションしました。


今回取付しているディープサイクルバッテリーは


20時間率容量 105Ah × 2個


ですので(容量 105Ah ÷ 時間率 20時間 = 5.25A)5.25Aの電流を20時間使うことができる容量のバッテリーが並列で2個ということになります。


実際にはバッテリーを満充電されて、その電気をフルに使い切る事はまず不可能なので計算値の目安としては正規容量105Ahの80%位をロスとして考えると…(105Ah+105Ah)×80%=168Ah


「168Ah」


ロスを当てはめると(容量 168Ah ÷ 時間率 20時間 = 8.4A)


8.4Aの電流を20時間使うことができる


容量のバッテリーということになります。


バッテリー「時間率について」

FFヒーターをサブバッテリーで何時間駆動できるのか?



ベバストヒーターAT2000STC(FFヒーター)をサブバッテリーで何時間駆動できるのかを計算してみたいと思います。

実証テストではなく、あくまでも平均値の計算上のお話なのでご参考までに



105Ahディープサイクルバッテリーを取付しています。

105Ah(アンペア時)=105アンペア(A)の電流を1時間(h)使用できるという意味のように思えますが、バッテリー容量を表すのに重要な基準「時間率」があります。




時間率について

バッテリーは化学反応で電気を溜めたり出したりしていますので、同一の物でも電気の取り出し方によって取り出せる電気の総量が変わってくるのです。

具体的には、大きな電気を短時間で取り出すより、小さな電気を長時間かけて取り出す方が、より多くの電気を取り出すことができるのです。しかし、これではそのバッテリーの容量を表示することができませんので、時間率という単位で基準化して表示しています





時間率基準には主に下記の4種類の統一基準があります。


■5時間率容量(5HR)

 主にJIS規格(日本)で採用されています。

■10時間率容量(10HR)

 主にオートバイ用バッテリーなどに採用されています。

■20時間率容量(20HR)

 主にDIN/EN規格(ヨーロッパ)で採用されています。

■リザーブキャパシティ(RC)

 主にSAE規格(アメリカ)で採用されています。



時間率とは満充電されたバッテリーを温度25度(±2℃)の条件下で、放電完了時の電圧が10.5Vに降下した時までの総放流電流をバッテリー容量とした表し方です。


例えば…


日本国内のカーバッテリーで主に採用されている「5時間率容量」で説明すると…

5時間率容量が80Ahのバッテリーでは(容量 80Ah ÷ 時間率 5時間 = 16A)16Aの電流を5時間使うことができる容量のバッテリーということになります。


欧州車やディープサイクルバッテリーで主に採用されている「20時間率容量」で説明すると…

20時間率容量が80Ahのバッテリーでは(容量 80Ah ÷ 時間率 20時間 = 4A)4Aの電流を20時間使うことができる容量のバッテリーということになります。


同じ80Ahのバッテリーですが「5HR」「20HR」と時間率容量が違うとバッテリー性能の考え方が大きく違うことがわかります。



今回取付しているディープサイクルバッテリーは


20時間率容量 105Ah 


ですので(容量 105Ah ÷ 時間率 20時間 = 5.25A)5.25Aの電流を20時間使うことができる容量のバッテリーということになります。


実際にはバッテリーを満充電されて、その電気をフルに使い切る事はまず不可能なので、計算値の目安としては正規容量105Ahの80%位をロスとして考えると(105Ah×80%=84Ah)


「84Ah」


ロスを当てはめると(容量 84Ah ÷ 時間率 20時間 = 4.2A)


4.2Aの電流を20時間使うことができる


容量のバッテリーということになります。


時間率容量について詳しくはまたの機会に説明しますが、サブバッテリーのアンペア数だけではなく時間率容量も理解した上に、バッテリー容量(Ah)と取付ける電気製品(A)を考えていくと、無理がない車内電気設備と使用可能時間を考えやすいと思います。バッテリーの容量を確認する場合はAhの数値だけでなく時間率も確認してください。



続いて…

ベバストヒーターAT2000STC(FFヒーター)の消費電力。


AT2000STCカタログ消費電力は「14〜29W」となっているので平均値で考えると「21.5W」

電力(W)÷電圧(V)= 電流(A)の計算式に当てはめると

「 21.5W ÷ 12V = 1.79A ※小数第3位以下切り捨て


「1.79A」


上記の数値を当てはめて計算すると

バッテリー容量「84Ah」÷ FFヒーターアンペア「1.79A」=46.92h ※小数第3位以下切り捨て


約47時間使用できる計算になります。


※実際は温度センサーで、点火したり、止めたりと、使用時の車内温度で消費電力も変わり、バッテリー性能も変わりますので、カタログ数値から出した平均値の計算上の数値になりますので、あくまでもご参考程度までに


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